便秘のおばあちゃん最終回です。

 


さて、白湯をゆっくりと飲んでもらってしばらくすると便意が来たようで、今度はトイレに行ってもらいました。

 


トイレを済ませたおばあちゃん、居間に帰ってきて開口一番

「やっぱり固かったやぁ。便は出たけどなんかまだお腹の中に残ってるわ。」と。

 


便秘の方はこの「まだ便がお腹の中に残っている感覚」がよくあるようですね。

便が長時間体の中にとどまると便の水分がなくなって固くなり、余計に出にくくなります。

昨日の水分補給作戦と今朝の白湯で内臓が潤い、だいぶ出やすくなっているはずですが、既に固くなってしまった便はどうしようもできません。

残っている便をスムーズに出すべく、残された時間で色々と試してみます。

 


朝ご飯をまだ食べていなかったので、ここで朝ご飯を食べることにしました。

「わしは朝はいつもパンを食べるから、パンでええか?」とおばあちゃん。

 


パンか

パン食を否定はしませんが、便秘の方にはおススメしません。

パンを食べるのであれば、食物繊維とスープをできれば一緒に摂ってほしいです。

どうやらおばあちゃんは一人暮らしでしかもパンが好きなようで、毎朝パンだけという朝食が多いようです。

たまにスープを一緒に飲むと言っていましたが、それじゃあ便秘になりやすいですよ、おばあちゃん!

 


まぁ、高齢者の一人暮らしだと作ってもなかなかそんなにたくさん食べれないし、簡単になってしまうのは無理もないですね。

ということで、昨日買っておいたバナナをパンにプラスして、おばあちゃんの家にあったインスタントのスープ(本当は手作りのほうが断然よいです)も一緒に食べます。

 


朝食を食べたら、今日は昨日できなかった一階の掃除にとりかかります。

これも昨日と同じようにおばあちゃんが早く終わってしまったので、足あげ運動を私の掃除が終わるまでやりながらおしゃべりします。

これで掃除をしながら今日の運動はおしまいです。

 


ここで昼食の準備に取り掛かります。

昨日気になったおばあちゃんの「早食い」を阻止すべく、なおかつ便秘対策として

具だくさんのお味噌汁

を作ることにしました。

ポイントは、「一つ一つの具を大きめにする」ということです。
これで早食いは多少阻止できます。
さらに具だくさんにすることで食物繊維が便の排出を促してくれますし、発酵食品のお味噌は酵素がたくさん入っているのでお腹に優しく、お腹を温めてくれます。
冷蔵庫に残った食品のお掃除もできて、一石二鳥ですよー。
 


「あぁ、お腹があったまるやぁ。」とおばあちゃん。

お味噌汁は便秘の方には本当にオススメです!

ゆっくりと味わうように食べてみてください。

お腹が温まって、「身体の中から幸せ~」になるのが分かると思います。

 


昼食を食べて少し休憩したら、おばあちゃんの脚を点検しながらマッサージです。

半年前に帰国したとき、おばあちゃんの足は腰痛からくる運動不足でかなりむくんでいましたが、今回見てみるとむくみはなくなり、スッキリとした脚に!

筋肉にも弾力があります。

半年前とは別人の脚みたい!

週3回通っているデイケアで体操を続けていたお陰でしょう。

やはり適度な運動は大切ですね!

 


腰を痛めたおばあちゃんは横になるのがつらいので、座ったままでのマッサージです。

おしゃべりしながら便秘に効果のある「足三里」や「三陰交」などのツボを押していきつつ、足全体をマッサージします。

 


しばらくマッサージしていると、おばあちゃんの顔がなんだかおかしいです。

口数も減ってきています。

「どうしたの?大丈夫?」

ときくと、

「また便が出そうだやぁ。」と。

おぉ、そういうことか笑。

 


マッサージはほぼ終わりに近づいていたので、すぐにトイレに行ってもらいました。

トイレから比較的早く戻ってきたおばあちゃんはびっくりした顔で

「柔らかい便がでたわ!」と一言。

たぶん、久しく柔らかい便の感覚を味わっていなかったのでしょう。

これで私もほっとしました。

 


ちなみに、足のマッサージは私の経験上便秘で悩んでいる方に便秘に効くツボを適度に刺激しながら行うと、とてもよく効きます。

マッサージの前にお腹を温めておくとなおよく効きます!

自分でやるよりも人にやってもらった方が効果があるので、近くにマッサージの上手な人がいたらお願いするか、マッサージが得意だという方は、便秘で悩んでいる親しい方がいらっしゃればぜひやってあげてください♪

 


3回に渡っておばあちゃんのケースを書いていきました。

もちろん、全てをやるのは難しいと思います。

私も、帰国中でかつ久しぶりに会うおばあちゃんなので2日間の間に集中してケアできましたが、毎日はさすがに疲れてしまいます。

もし参考になったことがあれば、一つでいいので始めてみてくださいね!

お腹を労わってあげてください。